職業分類の説明

分類の考え方

厚生労働省編職業分類の性格

厚生労働省編職業分類(以下「職業分類」という。)は、職務の類似性、及び公共職業安定機関における求人・求職の取扱件数などにもとづいてそれぞれの職業に対して社会的にどの程度需給があるかを考慮して職業を区分し、それを体系的に分類したものです。職業紹介事業等に共通して用いるためのものです。

職業分類の適用

この職業分類は、職業紹介業務においては求人・求職者に対して適用し、主に求人・求職者の職業を決定するために用いられます。

分類項目の設定

この職業分類の分類項目は、産業分類の区分とは独立に定めています。

職務の類似性を判断する際に考慮した点は、以下のとおりです。

  1. 仕事の遂行に必要とされる知識又は技能
  2. 事業所又はその他の組織の中で果たす役割
  3. 生産される財又は提供されるサービスの種類
  4. 作業者が扱う道具・機械器具・設備・原材料の種類
  5. 作業に従事する場所及び環境
  6. 仕事に必要とされる資格又は免許の種類

分類構造

分類構造

この職業分類の分類表は、大分類、中分類、小分類、細分類の4階層に区分された分類項目によって構成されています。

大・中分類項目は、日本標準職業分類の大分類項目及び中分類項目と一致しています。

小分類項目は、原則として日本標準職業分類の小分類項目に準拠して定めていますが、職業紹介業務における必要性を考慮して項目を補正しています。

細分類項目は、職務の類似性、職業紹介業務における求人・求職の取扱件数などを考慮してその上位の小分類を細分化したものです。

大分類の分類符号及び分類項目の名称、中分類・小分類・細分類の数は、以下の表のとおりです。

大分類 中分類 小分類 細分類
A 管理的職業 4 6 11
B 専門的・技術的職業 20 93 177
C 事務的職業 7 27 57
D 販売の職業 3 20 50
E サービスの職業 8 34 67
F 保安の職業 3 8 13
G 農林漁業の職業 3 12 35
H 生産工程の職業 11 105 340
I 輸送・機械運転の職業 5 23 48
J 建設・採掘の職業 5 24 52
K 運搬・清掃・包装等の職業 4 17 42
(計)  11 73 369 892

分類符号

※ ( )内は旧分類表(平成11年版)の項目数

分類段階 分類符号 項目数
大分類 アルファベット大文字で表記 11(9) E サービスの職業
中分類 2桁数字で表記 73(80) 39 飲食物調理の職業
小分類 3桁数字で表記 369(379) 391 調理人
細分類 5桁数字で表記 892(2167) 391-01 日本料理調理人

細分類において、上から4・5桁目の数字97、98、99には、特定の意味を与えて使用しています。97は補助者や助手、98は見習、99は雑分類項目であることを表します。

なお、細分類項目の名称は、職業安定法第15条の規定による、職業紹介事業、労働者の募集及び労働者供給事業において共通して使用されるべき標準職業名に準ずる代表職業名です。

職業名の例示

細分類の分類項目には、この職業分類の利用の便宜を考慮して職業名の例示を掲載しています。当該項目に該当する例示職業名の先頭には「該当例」、該当しないものには「非該当例」と記載しています。

配列

「該当例」の例示職業名は原則として五十音順に配列していますが、五十音順以外の方法で配列することが適切な場合には、それに準じています。「非該当例」の例示職業名は分類番号順に配列しています。分類番号が同じ場合には、五十音順又は任意の方法で配列しています。

例示職業名の選定

例示には、当該項目に含まれる職業名の中で代表的と考えられるものに限って掲載しています。細分類の項目名がほとんど唯一の代表的な職業名である場合には、細分類項目名のみを掲げています。

職業の決定方法

この職業分類において求人・求職者の職業は、求人事業所の産業分類の区分、雇用形態、雇用期間とは独立に、その仕事にもとづいて決定します。

複合的職務

複合的職務とは、仕事内容が職業分類上の複数の分類項目に該当するものを指します。そのような職務は、従事する時間の最も長い仕事に対応する項目に分類します。

その他の特殊な取り扱い

資格・免許
見習、補助者、助手

見習、補助者、助手の仕事を分類する方法は、次の原則によるものとします。

  1. 見習、補助者、助手の分類項目が設定されている場合
    求人申込書に記載された仕事内容又は求職票に記載された希望する仕事が見習、補助者、助手であって、それに対応する分類項目が設定されている場合には、その項目に分類します。
  2. 見習、補助、助手の分類項目が設定されていない場合

    (1) 公的資格又はそれに準じた資格を要件とする仕事については、当該資格を有しない見習・補助者・助手は、有資格の本務者と同じ内容の仕事には就けず、異なる仕事を行うものとみなし、その内容に即して本務者とは別の項目に分類します。

    (2) 公的資格又はそれに準じた資格を要件としない仕事であって、見習・補助者・助手が行う仕事については、その内容が本務者のものと類似している場合には本務者と同一の分類項目に分類します。その内容が本務者のものと異なる場合には、その内容に即して該当する項目に分類します。

職場のリーダー

それぞれの職業に従事する一般の労働者と同じ仕事に携わりながらも、労働者の監督、作業手順の決定、仕事の割り当て、仕事の仕方の指導などの管理的な性質の仕事にも従事する職場のリーダー・スーパーバイザー・責任者・職長・班長・組長などは、当該一般労働者と同じ分類項目に分類します。

日本標準職業分類との違い

日本標準職業分類は統計法に基づく統計基準として設定されており、公的統計において職業別統計をまとめるときはこれを使用しなければならないものです。

一方、厚生労働省編職業分類は、職業紹介事業等に利用されるものですが、大分類、中分類、小分類は日本標準職業分類に準拠して設定されています。

細分類は、厚生労働省編職業分類に固有のものであり、職業紹介業務等に使いやすいものとなるよう、ハローワークの求人求職取扱い状況の利用実態を見て設定されています。

日本標準職業分類については下記リンクを参照してください。